歴女になりたくてお勉強ブログ

歴史検定に落ちたけど、歴史にハマった。歴史ってドラマがいっぱい。楽しい。

初めての能を楽しみましてん

今年の夏は新宿御苑薪能を観に行く予定だったのが、雨でキャンセル。初の能鑑賞だったからけっこうショック。。。

 

リベンジで、今回「宝生能楽堂へ。

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はい、感動でした。

 

能は「序破急」という3部構成になっているんだそうな

 

  • 序:物語の導入部。脇役である「ワキ」が、ここがどこか。これからなにをするのか。などを、ゆーっくり説明。「ヨォ〜(低い声)」→「ポン(大きい太鼓)」→「ヨォ〜(高い声)」→「ポン(小さい太鼓)」→「(2人で)ヨォ〜」→「ポポン(同時に)」。まず、眠くなります。

 

  • 破:展開部のこと。「破」は裂くという意味で、変化を表します。ここで主役の幽霊が出てきて、時空が歪み出し、過去へと誘われます。

 

  • 急:結末部のこと。物語のクライマックス部分。急に激しくなり、怒り狂ったり、暴れ出したりして、興奮し、一気に目が覚めます。

 

この日の演目は、「頼政」「酢薑(すはじかみ)」「安達原(あだちがはら)」の3つ

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ぜんぜん知らなかったんですけど、「シテ」と呼ばれる能の主役って、だいたい幽霊なんですね。

 

悲しさ、寂しさ、侘しさ、憎しみ、怒り、、、おどろおどろしい感情の渦と静けさに徐々に吸い込まれ、淡い眠気とともに異空間へと誘われて参ります…

 

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「滲み出る」この独特の暗い感じ。これが「幽玄の世界」なのだろうか…

 

あと、能ってコンサートや劇とは違って、「幕」が廊下の奥の端っこのほうにありまして、この幕から演技者は出入りするのです。

 

舞台が終わり、ゆーっくり、ゆーっくり演技者が幕へと帰っていくあいだのあのシーンとした余韻。 幻想的で、まるで徐々に冷めてゆく浅い夢のような。。。

 

うーん、好きかも。

 

狂言は、野村萬斎さんが出てきました。

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こんな素敵な方だったとは。

 

初めての能楽鑑賞、何日経っても余韻に浸っております。

 

次はなにを観に行こうかねぇ。

オススメがあれば教えていただきたく。