歴史は歩いて学ばねば
成人式は雨。
振袖姿のお嬢さんたち。それはもう眩しくて眩しくて… そんなキラキラのお嬢さんたちに何十年前かの自分を重ね、目を細め、ノスタルジーに浸り…
そんな若い娘さんを横目に東京国立博物館に向かうのでした。
生・鳥獣戯画
生・若冲
などなど。生・古今和歌集なんて見れるもんなんですね。生が盛りだくさんでワクワクしながらの約3時間。
東京は日本中、世界中からたくさんの美術品が集まるありがたい場所でございます。
さて、上野公園は言わずと知れた美術館・博物館エリアですが。
昔はぜーんぶ寛永寺の敷地だったんですって。
1868(慶応4)年に官軍と旧幕府軍「彰義隊」との上野戦争で、彰義隊が寛永寺を屯所して激戦。
おかげで、一部を除き焼け野原となってしまい、さらにお寺の敷地の大部分は政府に持って行かれてしまったり。
踏んだり蹴ったりの目にあいました。
現在の寛永寺は、東京国立博物館の裏側にひっそりと佇んでいるのです。
そして、この寛永寺。
じつは聖地として江戸城を守っていたのです。
江戸の都市整備には、風水が取り入れられていると伝わっています。
邪気が入るとされる鬼門・北東の方角には寛永寺(上野)を置き
邪気の通り道とされる反対側の南西、裏鬼門には増上寺を置き
寛永寺と増上寺を結ぶ直線と、浅草寺と日枝神社を結ぶ直線とが交差する地点。
そこに江戸城が位置し、魔の侵入を防いでいたのです。
江戸の三大祭とされている神田神社の神田祭、浅草寺の三社祭、日枝神社の山王祭は、江戸城の鬼門と裏鬼門を浄める意味づけがあったそうですよ。
なるほど…
本ばかり読んでてもしょうがない。
せっかく歴史がいっぱいの江戸に住んでいるんだから、もっと散策しなくては。
そうだ、地図を片手に東京を歩き回ろう。
2018年の目標の1つとなりました。
初めての能を楽しみましてん
今年の夏は新宿御苑で薪能を観に行く予定だったのが、雨でキャンセル。初の能鑑賞だったからけっこうショック。。。
リベンジで、今回「宝生能楽堂」へ。
はい、感動でした。
能は「序破急」という3部構成になっているんだそうな
- 序:物語の導入部。脇役である「ワキ」が、ここがどこか。これからなにをするのか。などを、ゆーっくり説明。「ヨォ〜(低い声)」→「ポン(大きい太鼓)」→「ヨォ〜(高い声)」→「ポン(小さい太鼓)」→「(2人で)ヨォ〜」→「ポポン(同時に)」。まず、眠くなります。
- 破:展開部のこと。「破」は裂くという意味で、変化を表します。ここで主役の幽霊が出てきて、時空が歪み出し、過去へと誘われます。
- 急:結末部のこと。物語のクライマックス部分。急に激しくなり、怒り狂ったり、暴れ出したりして、興奮し、一気に目が覚めます。
この日の演目は、「頼政」「酢薑(すはじかみ)」「安達原(あだちがはら)」の3つ
ぜんぜん知らなかったんですけど、「シテ」と呼ばれる能の主役って、だいたい幽霊なんですね。
悲しさ、寂しさ、侘しさ、憎しみ、怒り、、、おどろおどろしい感情の渦と静けさに徐々に吸い込まれ、淡い眠気とともに異空間へと誘われて参ります…
「滲み出る」この独特の暗い感じ。これが「幽玄の世界」なのだろうか…
あと、能ってコンサートや劇とは違って、「幕」が廊下の奥の端っこのほうにありまして、この幕から演技者は出入りするのです。
舞台が終わり、ゆーっくり、ゆーっくり演技者が幕へと帰っていくあいだのあのシーンとした余韻。 幻想的で、まるで徐々に冷めてゆく浅い夢のような。。。
うーん、好きかも。
こんな素敵な方だったとは。
初めての能楽鑑賞、何日経っても余韻に浸っております。
次はなにを観に行こうかねぇ。
オススメがあれば教えていただきたく。
歴史を学ぶのではなく、歴史に学ぶ
- 作者: 池上彰,佐藤優
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/10/20
- メディア: 単行本
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さてこの本、平成27年10月20日に発売されたばかりで最近の内容が多く、イスラム国や移民問題、最近のアメリカ、中国、ロシア、欧州の動向が伺え、しかも対話形式でわかりやすく、2人の熱い想いやりとりを最後まで一気に読んでしまった。
私はまだまだ知識不足だが、歴史を学べば学ぶほど危機感がジワジワ膨らみ、本当にこの国の未来は大丈夫なのかと心配でたまらなくなる。危険に突き進んでいたことを国民はつゆ知らず、メディアに踊らされ、本当の情報は知らされず、気付けば広島・長崎に原爆が投下され、敗戦…この先同じ事が繰り返されないとは誰も言い切れない。
そういう悲しい歴史が繰り返されないような「転ばぬ先の杖」となる、歴史に学ぶことの大切さを伝えるのが、この本の大きなテーマなのだと思う。
池上 日本という国も、第二次大戦後、「もう二度と戦争はしない」ということで再スタートしました。そこから今日までどのような道を歩んできたのか。そして今どのような位置にいるのか。
それは、個人の場合も同様です。自分はこれまでどう生きてきたのか。今どんなところに立っているのか。そして、これからどう生きるのか。要するに、「歴史」を知るとは、生きていくために「自分」を知ることなのです。
池上 一言で言えば、教養とは、「自分を知る」ことです。この場合の「自分」とは、個人としての自分のことでもあれば、日本人であったり、あるいは、人類のことであったりします。
佐藤 ですから、世界史を学ぶのも、自分を知ることの一環だ、と言うことです。
また日本の教育のあり方にもまさに疑問を感じた。日本を通じて、世界平和のために。受験勉強ではなく、歴史や宗教などを通じて「人間学」を学ぶことの重要性。未来を担う真のエリートとは…
池上 「21世紀の資本」の著者、トマ・ピケティが来日して、東京大学で講義したとき、「質の高い教育を受けられる僕たちの様な者は、何をすべきでしょうか」という学生の質問に、こう答えていました。「君たちは高いレベルの教育を受けることができたのだから、それを社会のために役立てることを考えてください」と。
池上 質の高い教育を自分のためでなく社会のために役立てるのが、本当のエリートの姿勢だと訴えたのです。
こんな志を持つ未来のエリートを育てる教育がいま日本のシステムにあるのか?そもそも日本のお偉いさんは、これらの必要性を理解している真のエリートなのか?
歴史を学ぶのではなく、歴史に学ぶ
この言葉が1番心に響いた。
色々な想いが沸き起こったが、この本の内容も全部鵜呑みにするのではなく、疑問に思ったことは他の人の本を読んだりと、視野を広く持ち色んな人の考えに触れてみる。
日本の歴史を英語で、しかも10分で説明した動画がすごい面白くてわかりやすい
日本史は長い。果てしなく長い。掻い摘んで10分で説明するなんて不可能だ。
いーえ、できるんです。しかも笑える。テンポが良くて2、3分に感じてしまうほど面白い。日本に観光に来るすべての外国人に教えてあげたくなる動画がこちら。
とくに昭和に興味のある自分にとって、第一次、第二次大戦などはサクッとシュールにまとめてあり、まさにその通りと納得。原爆が落とされる下りは少し胸が痛くもあり。他の国バージョン、ジャイアン国家イギリスなども見てみたい。(ちなみにイギリスが大好きだ)
日本史に興味のある方にオススメの本は、こちら。
- 作者: 半藤一利
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2009/06/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 11人 クリック: 125回
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- 作者: 池上彰
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/11/06
- メディア: 単行本
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- 作者: 金谷俊一郎
- 出版社/メーカー: ナガセ
- 発売日: 2000/09
- メディア: 単行本
- 購入: 6人 クリック: 41回
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それにしても何とアホな戦争をしたものか。この長い授業の最後には、この一語のみがあるというほかはないのです。ほかの結論はありません。 by 半藤一利 昭和史より
歴史は学べば学ぶほど、平和への願いと、今の時代に感謝するばかりだ。
村上春樹の「メールやりとり祭り」がおもしろい
村上春樹さんが期間限定でやっている
「読者ご愛顧感謝・メールやりとり祭」
1995年に生まれて - 村上さんのところ/村上春樹 期間限定公式サイト
その中でも
19歳大学生への回答がとっても深くて好きだ。
十九歳なんですね。当たり前の話ですが、僕にも十九歳のときがありました。世の中が今にもひっくり返ってしまいそうなたいへんな時代でした。でも世の中というのは、そう簡単にはひっくり返らないものです。僕はその時代に、人生のうちでいちばん大事なことを「資料」としてたくさん取り入れたような気がします。その資料を解析するのに、とても長い歳月がかかりました。だから今のあなたにとって一番大事なことはとにかく、あなたにとっての大事な資料をたくさん取り入れて、丁寧に保管していくことだと思います。それがどのような意味を持つかなんて、あとでゆっくり考えればいいのです。今はとにかくたくさん本を読んで、できるだけいろんな人と出会って、できることなら深く恋をして、困ったり、わけがわからなくなったりするといいのではないかと思います。僕もそうしてやってきたから。
そういえば最近「わけがわからなくなること」ってない気がする
大人になりいろいろ知った気になって
深く考えないクセがついてしまったのかも知れない
レッチリ談義 - 村上さんのところ/村上春樹 期間限定公式サイト
この中の回答
人間って、つい成熟しちゃうんだよね。気をつけなくては。
深い・・・
新年の抱負は「やらないこと」
面白い記事を見つけた
同じ過ちを毎年繰り返すな「新年の誓い・抱負の92%は失敗に終わる。」|リーディング&カンパニー株式会社
これによると昨年アメリカでは
2人に1人が新しい年の目標を立てたそうな
自己の向上に対する目標・・・47%
体重に関する目標・・・38%
お金に関する目標・・・34%
人間関係に関する目標・・・34%
その中で達成できたという人は全体の8%
イギリスでは
元旦に目標をたてた3000人を追跡調査し
52%の人達が目標を達成できると
自信を持っていたにも関わらず
目標を達成することができたのはわずか12%
多くの人が最初の一ヶ月でギブアップし
中には一週間で諦めてしまう人も多いようだ
人種は違えど同じ人間
日本人も同じような結果になること間違いない
失敗する原因
- 新年に目標を数多く作り過ぎる
- 新年の目標の数が多ければ多いほど、誘惑に負けやすくなる
- 自分が立てた目標が失敗に終わることは、自分自身をも傷つけ、さらにモチベーションを失わせる
- 自分の個人的価値観に合わない目標は、絶対に持続できない
失敗しないために
- 睡眠や健康な食事に気を使い、「意思の力」が弱まらないようにするのが大事
- 新年の目標をできるだけ小さくすることで、達成できる確率が50%も上がる
- 自分の妻や夫になど配偶者に宣言することは効果的
- 今年のやることリストよりも、「やらないことリスト」を重視する
Twiteerの元CEO、ジャック・ドーシー氏は
やることリストよりも
「やらないことリスト」を作り
これをiPhoneのメモに入れて常に持ち歩いているそうな
やらないことリスト・・・おもしろい
「2015年やらないこと」
- 食べすぎない
- 飲みすぎない
- 無駄な付き合いをしない
- 自分と人の時間とお金を無駄にしない
- 後回しにしない
- 諦めない
- 昼休みのスマホ
チクタクチクタクと時間はあっという間
今すぐ始めなくては